とあるタクシー運転手に聞いた「新型コロナ」の打撃

先日、外出したときにタクシーを利用した。その運転手さんから、新型コロナウイルスに伴う仕事の近況を伺ったので、記録として残しておきたい。

――ここ最近、客足はどうですか?

タクシー運転手・Aさん:いや〜。正直言って、厳しいですよ。さっきも駅前のロータリーを見て分かったとおり、車もほとんど動いてないから。

――いつ頃から影響があったんでしょうか?

Aさん:4月の初め頃()じゃないですかね。

※4月7日。政府が「緊急事態宣言」を正式に発表して以降だと思われる。なお、当初は埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・大阪府・兵庫県・福岡県の7都府県が対象。全国に拡大されたのは、同月16日だった。

――実際、運転手さんの周りではどのような影響が出ていますか?

Aさん:普段は駅のロータリーからお客さんを乗せるんですけど、車両が間引きされましたね。それまでは1日に160台ほどの車両が回っていたんですけど、今はもう30台ほどになったんじゃないかな。それでもまだ多い方だとは思うけど、なんせ、出ていてもお客さんが乗ってくれないから…。

――仕事の日数も、やはり減ってしまいましたか?

Aさん:人によってではあるんですけど、毎日のように働いていた人でも、週2〜3日に減ってしまったり。ただでさえ出勤しても売り上げが立つかどうか分からないから、休みの日に副業でバイトをし始めた仲間もいますよ。

――会社としては、副業が許されているんですか?

うちの会社は、一応、許されるようになりましたね。まあ、こんな状況だから。ただ、いつまで続けられるかは分からないよね。やるしかないから。

緊急事態宣言が発表されて以降、どの業界もよりいっそうの打撃を受けているのは明らか。今なお続く現実の一端として、運転手さんの声がどこかへ届けばと願う。

(Visited 146 times, 1 visits today)